【ごあいさつ】
医療法人久和会 訪問看護KISAUMは医療法人久和会が行う「みなし指定」の介護予防サービス事業所であり、主に、せん妄(軽度意識障害)の状態となった患者さんの対応に力を入れています。
医療機関の悩み
「せん妄の状態が持続しているので、自宅や施設に退院させられない」
「リハビリ継続が必要だが、リハビリ目的の療養先病院がすぐに見つからない」
「自宅に戻ったら食事摂取は大丈夫だろうか?栄養指導を継続したい。」
「せん妄対応で用いている向精神薬の調整など、退院後はどうしたらいいのだろう?」
患者や家族の悩み
「せん妄の状態が持続していて、家庭では面倒を見る自信がない」
「自宅に戻ったらリハビリしなくなって、動きが悪くなるのでは?」
「自宅では、どんな食事を食べればいいのだろう?」
当事業所では、上記お悩み解決のお手伝いを致します。
総合病院に於けるリエゾン精神医学にも長年従事しており、入院患者のせん妄対応やせん妄対策(DELTAプログラム導入)に努めて参りました。DELTAプログラムは、国立がん研究センター東病院で開発された「多職種によるせん妄予防と初期対応」のプログラムです。
私は、これまでに
①宮崎県立延岡病院 ②済生会熊本病院 ③谷田病院 ④鶴田病院 ⑤済生会下関病院 ⑥阿蘇医療センター ⑦済生会松山病院
などに導入のお手伝いをして来ました。
このシステムを導入することで
①せん妄の発症率の低下 ②転倒や自己抜管などの有害事象の減少 ③ベンゾ系薬剤の処方減少 ④退院時のADL改善 ⑤入院期間短縮
などの結果が得られています。
このシステムは、まだ病院にしか導入されていません。入院中にせん妄を来した患者さんが、退院後も安心して生活が送れるように、このプログラムに準じた対応を訪問看護でも実践出来るようにしました。せん妄が遷延しているために自宅や施設に戻るのを躊躇していたような患者さんに対しても、退院後の安心サポートが出来ます。
さらに、リハビリや栄養指導が必要な患者さんに対して訪問リハ、訪問栄養指導を行い、包括的な支援が出来るようにしました。当施設には、福祉タクシー会社を営んでいる看護師が在籍しており、福祉タクシーご入用の際は、スムーズに連携可能です。看護師が運転するため、病院からご自宅への移動も安心です。せん妄の状態が悪化した場合や向精神薬の調整などは、長嶺北クリニックが対応致します。
皆さまとのご縁を大切にし、皆さまが笑顔あふれる日々を送れるように、多職種スタッフが一丸となり、医療を通じて地域社会に貢献いたします。
医療法人 久和会 理事長 北 英二郎